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暗夜行路

2010.09.27 (Mon)

暗夜行路 (新潮文庫)暗夜行路 (新潮文庫)
(1990/03)
志賀 直哉

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『暗夜行路』を読み直しました。志賀直哉は大好きです。
文章の精錬はもちろん、写実の正確さ、人間の微妙な心理の曖昧なところを的確に比喩する能力、まさに天才だと思います。
『暗夜行路』だけでなく志賀直哉の作品に共通しているのは、内なる自分との闘い。
むさぼり読んで、日本語の美しさに良い気分になりました。

でも一番好きなところはそのピュアさかも。
どんなに悩んだり苦しんだり過ちをしたり理不尽な行動をしたとしても、理想と思われる境地を見失っていないところ。
例えば「わかっているけどできない」ことで主人公が苦悩するのだけれども、この「わかっている」ことに少しもブレがない。
直哉が書く妄想だったり想像だったりに私はすごく共感してしまうことが多いです。


ただし、一般的にはあまり直哉の理想を評価する意見は多くはなくて(笑)、実際彼が小説の神様として絶賛されるゆえんのひとつは写筆する能力です。
映像を文字で表現する文章のことですね。

彼が一度だけ訪れた場所を回顧して文章で描いた自然の景色が、実際観に行った人が、「ほんとに小説のとおり。一分の狂いもない」と絶賛したという話をきいたことがあります。

『暗夜行路』クライマックス近くの、有名な鳥取県大山の景色。

いつかそこに行って直哉の書いたものと同じ景色を見るのが夢です。

今日の一曲 シューベルト/魔王
作中で「エールケーニヒ」として登場。主人公は嫌い、友人は最高傑作と誉める。私は高校のとき初めてきいて衝撃を受けたけど、あのゲーテの詩を「薄い」と評した主人公に目から鱗が落ちました。そうくるか~!
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テーマ : 読書感想文 - ジャンル : 小説・文学

23:34  |  読んだ本  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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